
皮膚科小手術
ほくろ
ほくろの除去は、大きさ、形、色、できた場所、数によって適した施術方法が異なります。特に大きなほくろは、手術で切除することが多くなります。
一般的に、レーザーの方がきれいに取れるという印象を持たれることがありますが、大きくて深いほくろの場合は、手術での切除の方が仕上がりがきれいになることも少なくありません。
当院では、患者様のほくろの状態に応じて、よりきれいな仕上がりを目指して手術とレーザーを組み合わせて治療を行っています。手術で切除する場合は、保険診療の適用となり、原則として病理検査を実施して、良性か悪性かの確認も行います。
一方、数が多いほくろや、小さくて浅いものはレーザー治療が適しており、当院ではCO₂レーザーやQスイッチルビーレーザーなどを組み合わせて除去を行っています。
料金
手術(病理検査含む・保険3割負担)
1個 | 約8,000円〜9,000円(税込) |
レーザー(自費)
顔全体2回施術 | 58,000円(税込) |
皮膚腫瘍
皮膚腫瘍(ひふしゅよう)とは、皮膚にできる「できもの」の総称で、粉瘤(ふんりゅう)などの良性腫瘍から、まれに悪性の皮膚がんまで含まれます。当院では、こうした皮膚腫瘍に対し、必要に応じて切除術を行い、病理検査による診断を行っています。
特に、大きな腫瘍や、見た目や触診で悪性が疑われるものについては、原則として病理検査を実施しています。もし病理検査の結果、全身麻酔を伴うような大きな手術が必要と判断された場合には、都内の大学病院などの専門医療機関をご紹介いたします。
また、見た目の仕上がりや機能的な配慮が特に必要とされる部位(顔・まぶた・指など)の場合には、形成外科への紹介も適切に行っています。
なお、初期の悪性腫瘍に対して安易にレーザー治療を受けてしまい、正しい診断が遅れてしまったことで、何年も経ってから後悔されるケースも少なくありません。そのため、気になるできものがある場合は、自己判断せず、早めにご相談ください。
注意点
麻酔に対するアレルギーがある場合、安全に皮膚生検や手術ができないことがあります。病理検査の結果によっては、より高度な治療が可能な医療機関へご紹介する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
料金
手術(病理検査含む・保険3割負担)
1個 | 8,000円〜9,000円(税込) |
陥入爪・巻き爪
陥入爪・巻き爪は、特に足の親指の爪が皮膚に食い込むことで、腫れや強い痛みを引き起こす疾患です。悪化すると、爪の周囲に肉芽腫(にくげしゅ)という赤く盛り上がった組織ができ、歩くのもつらいほどの痛みを伴うことがあります。
当院では、症状が進行した場合にはフェノール法による手術を行っています。この手術は約30分程度で終了し、爪の一部を切除したうえで、爪の根元に薬剤(フェノール)を塗布し、再発を防ぐ治療法です。多くの方が1回の手術で完治しており、たとえば土曜日に手術を行った場合、日曜日に安静にしていただき、月曜日には歩行が可能となるケースが一般的です。当院では月に2~3件の手術を実施しています。
以前は、ワイヤー法(金属のワイヤーで爪を持ち上げて矯正する方法)を行っていましたが、現在は実施しておりません。なお、軽症の場合は、ご自身でのテーピングや綿花の挿入などで症状が改善することもあるため、まずは手術以外の方法をご案内しています。「手術しかない」と判断されるケースでは、確実な治療として手術を行います。
注意点
麻酔の注射時にはチクッとした痛みがあり、術後も半日程度は疼痛が残る場合があります。
また、術後すぐは歩行が困難なため、お車での来院や、近距離であれば自転車でのご来院をお勧めしています。ごくまれに再発するケースもありますが、その場合にも再治療が可能ですのでご安心ください。
料金
手術(保険3割負担)
手術費 | 8,000円(税込) |
ピアスケロイド
ピアスによるケロイド(ピアスケロイド)は、耳たぶなどにピアスを開けた後、傷が治る過程で皮膚が過剰に盛り上がり、しこりや腫れが目立つようになる状態です。痛みやかゆみはないことも多いですが、見た目の変化が気になることや、アクセサリーがつけられない・引っかかるなどの不便を感じることがあります。
当院では、ピアスケロイドに対する手術治療を行っています。難しい手技ではなく、盛り上がったケロイド部分を切除(そぎ落とし)し、止血にはレーザーを使用します。そのうえで、再発を防ぐ目的でステロイドの局所注射を併用し、傷あとをきれいに仕上げます。
手術自体は約10分程度で終了し、患者様の身体的な負担も少なく、外来で行える治療です。ただし、ケロイドの大きさが目安として2cm以上の大きなものの場合や、より高度な形成的処置が望ましいと判断される場合には、形成外科への紹介をご提案することもあります。
料金
手術(保険3割負担)
手術費 | 8,000円(税込) |
眼瞼黄色腫手術
眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)は、まぶたにできる黄色っぽいふくらみや斑点状の脂肪沈着で、主にコレステロールの代謝異常が関係していると考えられています。見た目が気になることや、左右差のある変化で受診される方が多く、整容的な目的での切除を希望されるケースが一般的です。
当院では、眼瞼黄色腫に対して手術による切除を行っています。手術は、黄色腫を丁寧にそぎ落とし、レーザーで止血を行うシンプルな手技で、短時間(数分〜10分程度)で終了します。外来で対応可能で、身体への負担も少ない処置です。
ただし、黄色腫は2〜3年のうちに再発することが多いため、当院では再発予防として脂質代謝改善を目的とした内服薬「シンレスタール」の処方を行っています。また、再発予防のためには運動習慣の見直しや脂質を抑えた食事など、生活習慣の改善も重要です。
注意点
切除する範囲や大きさにもよりますが、術後1週間ほどは傷口が上皮化(皮膚の再生)するまで赤みを帯びることがあります。大切なご予定がある場合は、時期を考慮して治療日を設定することをおすすめします。
料金
手術(保険3割負担)
1回 | 約9,000円(税込) |
診療予約
reserve
当院は予約制です。WEBまたはお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。
WEB予約に空きがない場合でも、お取りできることがございますので、お気軽にお電話でお問い合わせください。
混雑状況によりお待ちいただく場合がございますが、あらかじめご了承ください。